民事再生は持ち家を処分しなくてもOK
前回借金返済方法の一つを紹介しましたので、今回また新しい方法を紹介したいと思います。
2つ目は民事再生という制度についてです。
特徴として、マイホームなどを失うことなく借金を返済出来る方法の一つであります。
通常ですと、借金返済となるとマイホームを失ってしまうケースが多々ありますが、民事再生につきましては失うことなく返済出来ますので、精神的負担も最小限ですみます。
そしてこれはあまり知られていないことですが、借金返済の解決手段である通常の自己破産ですとある一定の職業に数年間就業出来ないというケースがあります。
例えば、弁護士や警備員などの職業がこれに該当します。
ですが民事再生の場合はこれらの職業制限がありませんので、この制度を利用後も継続してこれらの職に就くことが出来ます。
またこれ以外の職についている場合でも、基本的に失職することはありませんので、その点でも負担が軽くなります。
デメリットについて知っておこう
それではデメリットについてみていきましょう。
やはり借金制度を利用するということで、5年間?10年ぐらいの間は新たに借金を作りにくくなってしまいます。
具体的には、クレジットカードを利用した買い物などが該当します。
そしてこの制度は、住宅ローンの借金には利用できないという点です。
借金の原因がクレジットカードの買い物によるものなら問題はありませんが、住宅ローンが原因の場合はこの制度は利用できないのです。
ですので、自分がもし住宅ローンで借金を負っている場合は、別の返済方法を考える必要があります。
今の日本の制度にはいくつか借金を返済する制度がありますので、その点は安心してください。
あくまでも借金を返済する方法のひとつなので、この民事再生が必ずしもあなたにあった返済方法とは限りません。
ですが、それを決定するのは専門家が基本的に判断することですので、私たちはこの制度の基本的な仕組みをしってから話を聞きに行けば、きっと先生方の話に対して理解度もより一層深くなることでしょう。
キャッシングとは借金のことだから、担保や保証人を要求されるのではないかと不安になりますよね。
実際にそのようなケースがあるのか、見てみましょう。
キャッシングはとても簡単に利用ができる
キャッシングは使用目的が自由の個人向けの小口ローンで、担保も保証人も必要ないのが基本です。
担保・保証人が求められるのは、住宅ローンのような大口ローンです。 車のローンなど目的別ローンでも、本人の信用が乏しいと判断されれば、保証人を要求することがあります。
また、銀行では使用目的が自由なフリーローンでも、無担保型と有担保型を用意していることが多いです。 しかし、一般的にキャッシングやカードローンと呼ばれるものは、無担保型であることがほとんどです。
無担保型と有担保型の違い
担保も保証人もいらないなら、キャッシングの方がずっといいように思えます。 確かに保証人を頼むのは気を使うので、できれは必要ないほうがいいですよね。
しかし、無担保型でもメリットばかりではありません。 無担保型は担保・保証人を要するものに比べると、金利が高く限度額が小さめになっています。
例えば三井住友ではフリーローンでも有担保型と無担保型があるのですが、無担保型だと倍の金利になってしまいます。 限度額も有担保型が最大1億円なのに対し、無担保型は300万円です。
キャッシングとは小口ローンに分類されますので無担保・保証人不要で融資ができますが、どうしても金利が高くなってしまうのは仕方ありません。
キャッシングにも保証が必要?
無担保、保証人不要のキャッシングでも、実は「借りる人の信用」という保証が必要になります。
通常、有担保のローンで返済ができなくなってしまえば、担保は取り上げられ保証人に請求がいくことになります。
無担保では返済ができなくなってしまっても取り上げられる担保はありませんが、信用を失ってしまいます。 債務整理や長期に渡る延滞は、その情報が信用情報機関に長年登録されることになり、その間は新規の借入ができなくなります。
しかも一度失った信用を取り戻すのは非常に難しく、信用情報機関のブラック情報が消えても、債務整理や長期に渡る延滞を行ったキャッシング会社からは2度と借入ができない可能性があります。
そんなことにならないように、しっかりと返し続けるようにしましょう。
キャッシング会社はそれこそ無数にあるので、1社の契約では足りなくなってしまうと次のキャッシング利用を検討することになります。
しかし、他社から借入がある状態で、他のキャッシングを利用することはできるんでしょうか?
既に他社からの借入があってもOK!
既に他のキャッシング利用があったとしても、別のキャッシングを利用することは可能です。 実際に2社、3社と複数のキャッシング会社を利用している人が多くいます。
ただし、それには条件があります。 まず、総量規制以内の範囲であることです。 総量規制とは、年収の3分の1までに借入れを規制するルールのことです。
年収が300万円であれば、100万円までしか借りることができません。 つまり、既に1社で100万円の借入がある場合は、新規の申込ができないということになります。
そして総量規制内の借入額だったとしても、キャッシング会社の審査基準に満たない場合は借入ができません。 法的には多少金額に余裕があるとしても、キャッシング会社が「この人は返済能力に不安がある」と判断してしまえば、審査に通らないということです。
多重債務者について
多重債務者とは、数社借入があり支払い困難な人のことを指します。 多重債務者にはキャッシング会社もなかなかお金を貸してくれることはありません。
実はキャッシングの審査では、この多重債務を重視することが多いのです。 あまりにも借入先の数が多い人は多重債務者予備軍と判断され、審査に通ることができません。
そのボーダーラインになるのが、3社です。 3社以上借入がある人は例え総量規制内であっても、極端に審査面で条件が厳しくなります。
キャッシング会社によっては4社以上でもOKという場合もあれば、2社以上でも要注意とすることもあります。 借金総額を増やさないようにするのはもちろん大事ですが、むやみに少額の借入を繰り返して多重債務者と判断されないようにするのも大事です。